夏の夜の夢-シェイクスピア

シェイクスピア     夏の夜の夢。

高校生の時にリア王やロミジュリにチャレンジしたが、翻訳書の言い回しについていけず断念。

 

映像でロミジュリを見たものの、原作読みたいなぁ……でも難しいしなぁ。

 

というモヤモヤを抱えたまま数年。

 

最近、仕事の関係で、夏の夜の夢に触れることがあり、さすがに読まなくてはと、焦って借りてきた。

 

松岡和子さんの翻訳が読みやすいとのアドバイスをもらい、バイトの休憩時間を使って読破!

 

この作品をわかりやすく砕いて解説してくれた方もいたので、結構楽しんで読めた!

 

やはり、翻訳書なので、言い回しが難しい難しい。

見たことのない日本語がたくさん出てくるので、何度も同じ箇所を読み返す。

 

設定は、なかなかぶっとんでいて、4人の男女の恋愛模様と、妖精王の夫婦のケンカの様子が描かれている。

 

おもしろいのが、イタズラ好きの妖精パック。

妖精の王様の命令で、惚れ薬を使うのだが、誤用してしまい、4人の男女の恋愛模様はぐっちゃぐちゃ。

妃様はロバ頭の男にベタ惚れになってしまう始末。

 

惚れ薬のおかげで、ドタバタ揉める4人を、「人間って馬鹿ですねぇ」と笑うパックは、なぜか憎めず、愛らしさを感じる。

 

一方で、婚礼の余興にと、演劇を用意している集団がいる。

彼らは、悲劇の恋愛話を、見事に喜劇に変えてしまう。

 

前口上では、このあとの芝居のネタバレがされ、セリフはめちゃくちゃに間違われ、月やら、石屏の役者が自己紹介をしだす。

 

言い回しは難しいが、意味がわかるとクスクス笑えてしまう。

そんな作品だった。

読んでよかった。

 

でも、もうちょっと頑張って咀嚼したいなぁ。

7人のシェイクスピア NON SANZ DROICT(2) (ヤングマガジンコミックス)